「ふたなり」BLの金字塔 カノンチヒロ先生特集

カノンチヒロ先生

現在、電子レーベル「moment」にて「両性具有」(ふたなり)をテーマにしたコミック『俺が両性なんて認めない!』シリーズが大好評のカノンチヒロ先生

キャッチ―なタイトルと目を引くデザインの表紙で話題になった本作ですが、実は過去に刊行されている『僕の両性具有症候群』などのシリーズ4冊の続編で、『俺が~』は『両性具有シリーズ』の子世代編という位置づけになっています。

俺が両性なんて認めない!【完全版(電子限定描き下ろし付)】 (moment)昨年10月から今年1月に掛けて「両性具有シリーズ新装版4冊」&「続編シリーズ最新刊」が4ヶ月連続で刊行されるなど、今まさに要注目のこの両性具有シリーズ。

まさしく唯一無二のふたなりBLの描き手であるカノンチヒロ先生に、本シリーズについての貴重なお話をお伺いしました。


―現在はmomentで『俺が両性なんて認めない!』が大好評ですが、そもそも、漫画家になったきっかけは? また、漫画はいつ頃から描かれていたんですか?

カノンチヒロ先生:小さい頃から絵を描くのが好きでした。
年上のいとこから某少女漫画のコミックスを間違えてダブって買ってしまったということで漫画を貰った事がきっかけで漫画雑誌を読み始め、岡田あ~みん先生の漫画に衝撃を受けギャグ漫画が好きになりました。
漫画の絵を真似て描くようになり他の同級生より少し絵が上手いというだけで「漫画家になるんでしょ?」と言われ、漫画も描いた事がないのに周りに流され「夢は漫画家」と言って小中学校を過ごしました。絵を描くのは好きだし、家で仕事できるのいいな~と、とにかく漠然と曖昧な気持ちで言っていました。
漫画のストーリーを自分で作るという作業など一切してませんでしたね。。
親には漫画家になんてなれるわけないと言われてました(ですよね)。

漫画らしきものは小学校高学年~中学校時代に描いていましたがよく覚えていません…ちょうど少年漫画やサンライズの勇者シリーズアニメが大好きで見ていたので5人組くらいのヒーローっぽいキャラの漫画もどきをノートに描いていたような気もします…
この頃あたりで同人誌を知り腐女子になっていきます。アニメイトで薄い本を買うようになりますが某キャラのお尻にネギを刺すプレイの漫画に拒否反応を起こし、クラスメイトにあげてしまった記憶があります。

ちゃんとした漫画を道具を使って描き始めたのは高校生になって友達と同人誌を描き始めてからです。だいたいいつも合同誌で5、6枚書けばよかった程度かと。地元の同人イベントに参加してました。
ですが、同時進行でV系バンドの信者になりどっぷり傾倒していたので何の漫画を描いていたのかよく覚えていません。。

高卒で就職しようと思っていましたが会社で働いている自分が想像できず、やっぱり絵を描くのが好きだと思い漫画関係の専門学校に進学しました。
それなのに相変わらず漫画をちゃんと描いていませんでした。学校の課題は楽しかったので休まず通いましたが…定期があるのをいいことに休日は好きなバンドのライブに通う→同人原稿数枚描く→コミケ(イベント)という生活。思い出すと酷い。本当に酷い。でも楽しかった。

専門学校を卒業しても同級生に紹介してもらった漫画家の先生のところでアシスタントをしながら同人描いたりバイトしたりぐうたら過ごしていたのですが、急に編集部に持ち込みに行こうと決意します。
いきなり31枚くらいの漫画を初めて描いて持ち込みに行き、最初に行った編集部で運良く担当さんがつきました。
この担当さんは非常に厳しかったですが根気よく面倒を見てくださいました。

雑誌デビュー後くらいにアシスタント先の先生の担当さんからweb漫画の企画があるので描いてみませんか?というお誘いをいただいて少しの間BL四コマみたいな漫画を描かせて貰っていました。
浮かれてましたが雑誌では読み切りを描いてもうだつが上がらず、web漫画も企画が終わってしまい音沙汰がなくなり、もう漫画描くのやめよう…と思っていたところに今の担当さんからまたweb漫画企画をやることになったので描きませんか?とご連絡いただいて描かせて頂く事になったのが「女装彼氏」です。
ちまちまと同人活動をしてはいましたがちゃんとしたBL漫画を描いたのはこれが初めてでした。

―両性具有シリーズを描くことになったきっかけは?

カノン先生:『女装彼氏』を描き終わった後担当さんに何を描きたいですか?と聞かれて、その時萌えていた「フタナリ」ネタでBLものを描きたいと打診してみました。
ですが一度フタナリはダメと断られてどうしようかと考えていたところ、次に連絡頂いた時に「フタナリ」やっぱりOKですとゴーサインが出たので好きに描かせていただいたのが『僕の両性具有症候群』です。

―『両性具有シリーズ』のストーリーや見どころをお願いします。

カノン先生:親世代の両性具有シリーズは4巻刊行されています。

1『僕の両性具有症候群』+2『彼の両性具有性周期』
ヤンキー性欲男✕不器用なふたなり同級生

ぼっちなのに両性具有の秘密がヤンキー強面にばれて、処女を捧げてしまった!……から始まるいちゃエロラブです。

『~症候群』は孤独なフタナリ男子がダブりのヤンキークラスメイトに秘密にしていた両性具有がバレてそのまま処女を奪われてしまうラブコメ。見所は両性だとバレる瞬間です。

2冊目の『~性周期』は同じ両性男子が現れたり、生理になったけど男だし妊娠するはずないと気にせず性生活していたら生理がこなくなってしまってドタバタするラブコメです。

3『彼の両性具有独占欲』
寡黙な執着攻×淫乱ふたなり幼なじみ

ふたなりビッチな幼なじみに尽くす生活をしていたら昔幼なじみを軟禁していた兄が現れて今度は自分が幼なじみを監禁してしまう執着ラブ。
見所は両性男子が軟禁、監禁されてるところでしょうか…。

4『彼の両性具有妊娠期』

上記Wカップルの妊娠いちゃエロ夫婦物語。主治医の元彼などが出てきます。

―『僕の~』シリーズ(親世代編)を連載当時の苦労や、思い出深いエピソードなどはありますか?

カノン先生:当時『女装彼氏』も『~症候群』もコミックスにして頂くことは出来ず、不定期連載(しかも遅筆)で原稿料だけでは生活が厳しかったので『~症候群』の続きの『~性周期』を描きながらこれが終わったら転職しようかなと考えていたら『~症候群』のコミックス化のお話を頂けてそれが今に繋がっている感じです。
本当に『~症候群』をコミックスにして頂いた編集さんや担当さん方、本を買ってくださった方には感謝してもしきれないです。

―新装版が出版されるにあたってのお気持ちは?

カノン先生:非常に驚きましたが大変嬉しかったです!
『俺が~』を読んでくださった方にも親世代の話を知ってもらえる機会になればいいなと思いました。
描き下ろし漫画も描かせてもらったのですが、当時とはまた違う気持ちであの頃を振り返りつつ描けたかなと思うので読んでもらえると嬉しいです。

―『俺が~』(子世代編)のストーリーについてご紹介をお願いします。

カノン先生:三上と都月の子供がメインのお話です。
主人公の元ヤン両性男子は性に関することが苦手なのに親譲りの両性フェロモンのせいで男にモテモテ。
幼なじみの男の子だけは自分を変な目で見ていないと安心しきっていたのに、生理になったことで幼なじみの目が変わり…というラブコメ(一応)です。

2巻目には一宮夫婦やその子供も出てきますので親世代編を読んでくださっていた方にも読んでもらえたら嬉しいです。

―前作シリーズの続編として『俺が~』で読者さんに注目してほしいポイントは?

カノン先生:桐の両性であることの葛藤や事故、湊とどう向き合っていくのか…を描いていけたらいいなと思ってますのでその点と、湊の身長は伸びるのか?などです。個人的にも気になります。

―今後の『俺が~』シリーズへの意気込みをお願いします。

カノン先生:常に綱渡り連載ですが出来ることなら主要キャラ全員のお話を描いていきたいですし、親世代の話も少し入れていきたいので出来るだけ長く描いていけたらいいなと思っています。

―『両性具有』シリーズの読者さんへのコメントをお願いします。

カノン先生:いつも「両性具有」シリーズを読んでくださってありがとうございます。
引き続き楽しんでもらえるよう描いていけたらいいなと思っていますのでよろしくお願いいたします!


4ヶ月連続刊行ラストスパートの今月には、親世代編最終巻である『新装版 僕の両性具有妊娠期』が発売!

未読の方はぜひこの機会に両性具有シリーズお手に取ってみてはいかがでしょうか?

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