葵居ゆゆ先生インタビュー | BL作家のウラガワ。Vol.16

『BL作家のウラガワ。』、第16回のゲストは葵居ゆゆ先生

『愛傷コレクション』(プランタン出版)の貴重なプロットや初稿などを交えながら、葵居先生の作品作りの裏側をお届けします!


葵居ゆゆ先生インタビュー

―ストーリーやキャラクターのアイデアの源泉について教えてください。

葵居ゆゆ先生:これといった特定の媒体はないのですが、昔から大好きだった小説や漫画、映画の積み重ねから、なんとなく生まれてくることが多いです。
映画からは特に影響を受けているかなと思います。

―映画は特にジャンルを問わず?

葵居先生: わりとなんでも観るとは思いますが、恋愛主体の映画と、ホラーはあんまり観ないです。ホラーは単純に苦手で、怖くて帰れなくなったり眠れなくなったりするので(笑)。
ミーハーなので、アメコミ映画とかアクションものとか、すかっとする系は多いかもしれません。あとは好きな監督さんか、俳優さんで作品を選んだり。

―映画を見る時に意識しているポイントなどはありますか?

葵居先生: 観るときは身構えないで、お話を楽しむぜー!という感じで、普通に観ます。

観たあとで、すごく気に入ったりとか、感動したり面白かったと強く思ったときは、具体的にどこがよかったかなとか分析っぽく考えることはありますね。構成がよかったとか、時間の使い方がよかったとか、色彩とか。そのへんはちょっと職業病っぽいかもしれないです。

―媒体は違えども、セリフだったり場面の移り変わりだったり、同じ「物語」という点では参考になる部分もありますよね。

葵居先生: そうですね。映画が好きだからかもなんですが、エンターテインメントとしてすごいなあと思うことが多くて(関わってる人の数だったり、制作年数もすごかったり……)参考になります。物語を楽しんでもらうための工夫がいっぱいあるんじゃないかなーと思います。

―対して、小説の場合は本当に作家さん一人の個性がはっきりと表れますよね。

葵居先生: 小説はたしかに、作る時点では基本的に一人で全部やるので、同じ題材でも全然違うお話になったりしますよね。自分の話もそうなっているといいなあと思いますが……。

―似ている設定でも書き手さんによって全く違う作品になるというのも、BLジャンルの面白さのひとつであるような気がします。

葵居先生: そうですね! だから好きな属性の本を何冊続けて読んでも飽きないのかもなーと思います。毎回「やっぱりツンデレはいい……!」と思いながら楽しめますよね。
書くときは、何故かあんまり同じタイプを続けると飽きてしまうというか、詰まってしまうんですけど、読むときはむしろ好きなジャンルは連続して読みたいくらいです。

―物語を考えるにあたっての先生なりのポイントは何ですか?

葵居先生: まず第一に「楽しく読んでもらえるかどうか」があります。人に読んでもらうために書いているので、読んでもらうからには楽しんでもらいたいです。

そんなに器用なタイプではない……というか不器用なので、書きづらいジャンルがある(嫌いではなく、むしろ読むのは好きだったりするのですが、自分ではうまく書ききれないだろうなという感じです)ため、自分が書けるものの中で、精いっぱい読んだ人に楽しんでもらえるよう、丁寧に心をこめて作って、書く、という気持ちでいます。できているかどうかは別ですが(笑)。

―BL小説というジャンルだからこそ気を付けていることはありますか?

葵居先生: キャラクターの造形には気をつけています。恋愛ものなので、恋愛過程を楽しんでいただくためには、キャラを好きになってもらわないとはじまらないなと。
あとは毎回必ず、自分が萌えるシチュエーションやセリフ、行為が入るようにしています。同じ嗜好の人に楽しんでもらいたいので。

―ちなみに、先生の萌えシチュエーションは?

葵居先生: 自分内流行があるのでいつも同じではないのですが、「今は剃毛の気分だから剃毛を入れよう!」とか、「足にキスするの萌えるから足キスさせよう!」とか、毎回楽しく入れ込んでます。
鉄板で好きなのは羞恥プレイとSMと、溺愛、執着、幼馴染みです!

―BLの趣味趣向ってすごく不思議ですよね。数年前まであまり関心のなかった設定がいきなり自分の中でブームになったり……。

葵居先生: それはありますね! 昔、乳首系は興味がなかったですが、最近は楽しいです(笑)。
女装とかもすごくいいなあと思うようになりました。

―女装ものは近頃一気に増えた気がしますよね。さらには女装攻めなんてものも……。

葵居先生: 昔は女装攻めがかなり好きだったのですが、一回チャレンジしたら却下されたことがあったんですよね。でも今ならいける気がします(笑)。
時代がかわると流行る属性やシチュもありますよね。今は受けの女装も楽しいなと思います。

―BLジャンルって、日々目まぐるしく新たな流行が生まれ続けていますよね。最近ですと、オメガバースやちょっと結末がアンハッピーなものなども流行っていて……。

葵居先生: オメガバースは急に商業でも流行りだした感がありますね。いくつかは拝読していて、お気に入りもあって、自分なりにチャレンジしてみたいなと思ったりしています。
結末がアンハッピーなのも、そこまでの流れで納得できるなら好きです。悲しくて泣けるBLも、意外と好きな方もいるのかなと思います。

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