村上キャンプ先生インタビュー | BL作家のウラガワ。Vol.3

村上キャンプ先生インタビュー

BL作家の皆さんの普段は見えない裏の部分に迫るインタビュー企画『BL作家のウラガワ。』。

第3回のゲストは、作品の中に光る卓越したコメディセンスで多くのBL読者の心を癒している村上キャンプ先生

作業環境や漫画制作へのこだわりなど、気になるアレコレをお伺いしてきました!


村上キャンプ先生インタビュー

―まずはじめに、ストーリー作りについてお伺い致します。
シナリオを考えていく上で、何かインスピレーションの元となるようなものなどはございますか?

村上先生:「これ面白いから登場させよう」とか「このセリフ使いたいなー」というのがいきなり思いついて、そこからいろいろ考えていくことが多いです。「インスピレーションの元」といわれると難しいですが、たぶんよくテレビ見てるのでそこからかと思います。

―では、例えばコミックス『BANBA BURGER』(ふゅーじょんぷろだくと)であれば、細かいストーリーの前にまず「ハンバーガー」というアイテムから出発したりといったような?

村上先生:あれはイベントで新刊出さなきゃいけなくて、なんも思いつかなくてとりあえず先に表紙つくんなきゃと思ってたまたま何段にも重なったハンバーガーを描いた奴なので、イレギュラータイプですね(笑)
一番わかりやすいのは『スクリーン』(竹書房)という漫画の「ロケットペンダント」です。あれを受けに渡すセンスの攻めを描きたくて、そこから1冊分まで膨らましました。

―「こういうキャラを描きたい」というところから出発して、そこからどんどん広げていくような場合もあるのですね。

村上先生:それが一番多いと思います。ストーリーはキャラができてから着いてくる感じです。

―シナリオを構築していく上で、「BL」というジャンルだからこそのこだわりなどはありますか?

村上先生:受け攻めどっちもひいきせず、カップル二人ともハッピー!!

―年々多種多様なテイストのBL作品が増えている中で、「こういうものを描きたい」というポリシーのようなものがありましたら教えてください。

村上先生:本を閉じても生きていそうなキャラが描きたいです。「今頃なにしてんのかなー」と思ってもらえるような。

―確かに、村上先生の作品に登場するキャラクター達は「生きてる」感じがとても魅力的ですよね。「生身感」と言いますか…。

村上先生:たぶん思春期に漫画・アニメをあんまり吸収しないで、バラエティ番組見まくったりライブばっか行ってたからかもしれないです。

―そうした先生ご自身のご経験から、あの人間味のある愛すべきキャラクターたちが生まれているのですね。

村上先生:ありがとうございます!愛してやって下さい!


―続いて、作業環境についてお願いします。

村上木キャンプ先生作業環境

村上先生:デッカイ液タブにかっこいいチェアで整えてるBL作家さんが多い中で、一番貧乏くさい作業環境の自信があります(笑)おみくじが置いてある…。

―(笑) 作画作業は基本的にカラー以外はアナログで行われるのでしょうか。

村上先生:はい、ペン入れまでアナログです。

村上キャンプ先生画材

村上先生:画像の画材でだいたい完結します。キャラの顔の輪郭はGペンで、それ以外は丸ペンです。
あと、髪の毛のベタを筆ペンで塗るのが大好きなので、これのせいでフルデジ移行がおっくうになってます。

 

村上キャンプ先生画材

村上先生:液タブは去年買ったんですが、つながないままホコリかぶってました。カラーは板タブです。

―せっかくなので液タブ使ってあげてください…!

村上先生:ですよねー!

―(笑) 制作過程もお伺いできますか?

村上先生:ネーム→下書き→ペン入れ→コミックス収録時の画像です。

村上キャンプ先生ネーム

村上キャンプ先生下書き

村上キャンプ先生ペン入れ

村上キャンプ先生完成原稿

村上先生:セリフが多いページなので、写植文字と手がき文字にしてバランスをとってます。

―貴重な原稿をありがとうございます!
コマ割りやセリフ回しなど、漫画を描く上でのポイントなどはありますか?

村上先生:漫画はセリフのテンポ第一!というくらい、テンポは考えています。
ポイントというと難しいのですが、『間』のために他の描き手さんより「…」をよく入れてる気がします。
コマ割は派手なのが思い浮かばないので、とにかくわかりやすく!くらいです。

―会話のテンポを重視されているとのことですが、そうした部分もやはりバラエティ番組などから自然と先生のお体に染みついている部分が大きかったりするのでしょうか?

村上先生:確実にそれだと思います。
あとは、友達が皆面白い人ばっかなので「面白いテンポ」はそういうところから感じ取ってるんだと思います。ありがとう、友達。


―続いて先生ご自身についてお伺いしますが、先生はもともと商業BL作家を目指していらしたのですか?

村上先生:小中学生くらいの頃は「漫画家になりたい!」と思っていたのですが、高校で同人を知ってから「たのし~!!一生これでいいや~!」ってなって。
その後成人してちょっと経ってから「まてよ、仕事しながら原稿とか体力もたないぞ」って気付いて、漫画ずっと描いていきたいなら商業作家にならないといけないのかもと思って、そっからです。

―創作BLを本格的にお描きになられたのはいつ頃だったのでしょうか。

村上先生: 2010年にちょうど二次創作萌えがピタッと止まって、そこからぼちぼち描き始めました。

―どのようなきっかけでデビューすることになったのか、お伺いできますか?

村上先生: 『BANBA BURGER』というコミックスの一番最初の話を読み切りの同人誌で出した時に出版社さんにお声かけいただいて、でもプロットが全然通らなくて、どうにもならない状態のまま同人誌でバンババーガーを描いていたら、そっちをまとめてコミックスにしようと、そういう流れでした。
あ、その前にOPERAさんの読み切りがあった…あっちは持ち込みです。

―イベントで同人誌を出しつつ、持ち込みもされていたのですね。

村上先生:そういう感じでした。でも持ち込みは2年で2回くらいで、同人誌ばっか出してました。

―現在持ち込みをされている創作者さんへ、モチベーションの切り替え方などアドバイスをいただけますか。

村上先生:アドバイス!? 私みてえなモンでも描かせていただく機会をいただいているので、たぶんBLを好きで描かれてる方は全員イケると思います(私みてえなモンが生意気にすみません)。
モチベーションの切り替え方は、あえて…寝る!です

―最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

村上先生:いつもありがとうございます!本当に感謝してます!語彙力ゼロですみませんが、本当にご感想等支えになっています。これからも仲良くしてやって下さい!
そしてBaLoonのユーザーさん、ヒゲ受けください!一緒にヒゲ受けに萌えましょう!

―村上先生、インタビューありがとうございました!

 

村上キャンプ

村上キャンプ

BL漫画家

思わずクスッとしてしまう類まれなギャグセンスが光る作風と、愛着を感じずにはいられない人間味溢れるキャラクターが魅力。
現在、オリジナルBLアンソロジー「Qpa」(竹書房)等で活躍中。

▽刊行リスト
『BANBA BURGER』(ふゅーじょんぷろだくと)
『スクリーン』(竹書房)
『私がオジさんになっても』(大都社)
『蔑んで下さい、泉川さん』(フロンティアワークス)

 


次回は6月中旬ごろ更新予定です。

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